酒は百薬の長

お酒は酒は百薬の長ということわざがあるように、少量飲むと薬のような働きをして、食欲を増したり気分を向上させたりします。
何事も限度というものがあり、お酒も適した飲み方をすれば、楽しくなりその場の雰囲気を良くする働きもあります。

お酒は色々種類があり、特にウォッカなどのアルコール度数の強いお酒は注意が必要です。
このようなお酒は少量でも肝臓にダメージを与え、癌を誘発する原因ともなります。
また口や喉にもダメージを与え、更には二日酔いにもなり良いことはありません。

アルコール依存症にならないでも、飲む量が多いと亜鉛などの吸収を阻害します。
ビタミンも影響を受けて、ビタミンB1とB12の吸収を阻害します。
酒のつまみとして肉や魚などを一緒に食べますが、これはお酒で失われる栄養を補う意味合いもあります。

お酒を大量に飲むと脂肪肝になり、酒飲みにはよく見られる症状です。
適度に飲めば残玉コレステロールの値を高くする働きがありますが、過剰に摂取すると中性脂肪が蓄積し、肝臓で中性脂肪を処理する能力がやがて限界を迎え、脂肪肝となります。
肝臓というものは、体には1つしか無く、肺のように1つ不能となればもう一方で代わりに働かせるということが出来ません。

しかも肝臓は一度悪化すると治りにくい臓器でもあり、治療は長引く傾向にあります。
一気にお酒を飲むと急性アルコール中毒にもなり、新入生歓迎会などで救急車で運ばれて、最悪死に至る場合もあります。
お酒はゆっくりと適量を守って飲んで楽しむべきなのです。

アルコールと薬

アルコールは一度体内にはいると、アセトアルデヒトになります。
アセトアルデヒトは酵素によってさらに分解されて、水分と炭酸ガスになります。
分解された水分はそのまま尿として体外に排出されます。
分解には5時間以上も必要とし、肝臓がアルコールを処理できるスピードと量には限界がありますので、飲み過ぎると分解が追いつかず、体内にアルコールが巡り二日酔いとなります。

お酒を日常的に飲む人は、睡眠薬や麻酔薬が効きにくいと言われております。
もしも怪我などをして手術するとなれば、このような場合は麻酔なしで行わないとなりません。
体には薬を分解する酵素もありますが、アルコールを日常的に摂取する人は、この酵素もアルコール分解に使われます。
分解を行っていくと、次第にこの酵素は強まり、薬を分解する力が強まります。
そのために通常の人の量の薬だと、分解が早く効果が出ないのです。

アルコールをすでに飲んでおり、その次に薬を飲んだとすると、薬の分解酵素はアルコールの分解を先に始めて、薬の分解は後回しになります。
このようなことから薬は効かなかったり、場合によっては効果が高められるのです。