薬

薬とは何か?

薬とは何でしょうか?
良薬口に苦しという言葉があるように、薬という物は美味しくない物が薬になるのでしょうか?
結論から言うと、薬とは人の病を治す成分の事であり、人の病を治すものならなんでも薬になります。
病院で処方される薬もありますし、漢方薬も薬と言われますし、民間療法の食品を使ったものも薬になります。
薬の考え方としては西洋医学の化学物質を使ったものと、東洋医学の生薬や食べ物を使ったもの考え方があり、人の病に効果があればそれは薬なのです。

薬はその使用量によって人を殺す毒にもなります。
たとえば麻酔薬はその使用量を守れば人の痛みを遮断する効果がありますが、使用量を多くすると人の命を奪う毒になってしまいます。
これは睡眠薬を見れば解るでしょう。
睡眠薬は容量を守れば眠気を誘発する薬となりますが、使用量を誤れば命を奪うものになってしまいます。
実は薬というのは、その人間の許容範囲で使うので薬としての効果を発揮し、許容範囲を超えた量を使うと人の命を奪う危険があるのです。

薬の役割

薬は人の病を治すためのものですが、それは必ずしも病を完全に治すものではなく、時には補助的な役割の薬もあります。
たとえば風邪薬は風邪を治すためのものではなく、熱を下げたり咳を止めたりするための薬であり、効能によって解熱剤や咳止めと言われます。
その病の進行を遅らせるという目的でも薬は使われます。

薬というのは何も薬局で処方される薬や、漢方などの薬などが薬の全てではありません。
時には目に見えない物も薬となります。
それは気功であったり音楽であり、気功療法や音楽療法というのも最近ではあり、それもまた人の病を治すのに役立っています。
そのために、薬は人の体に作用するものや、人の心に作用するものがあります。
薬の起源をたどれば、それは人類が誕生したときから存在し、その頃の薬は身近にある木や草や木の実が薬となったのです。

人と薬

人と薬の関わりは人類が誕生したときからあり、病が誕生したときからなくてはならないものになっています。
そして現在では、更に薬は人と深く関わり、治らないと思われていた病でも薬によって治せるようになってきています。
多くの病を治したり、薬によって延命することも出来るようになってきているので、人類の寿命も薬のおかげで延びました。

ほんの100年ほど前の江戸時代や明治時代の人の寿命は35歳ほどであり、それから考えると現在の人の寿命は驚くほど延びました。
これは薬が発展してきたこともありますが、食生活も良くなり人に十分に栄養が行き渡るようになったのもその要因です。
このために食物というのも、ある意味私たちの薬なのかもしれません。