仕事内容

公務員薬剤師としての仕事はいくつかあり、公務員の薬剤師として働きます。
公務員なので福利厚生が充実しており、長く務めると他の職種の薬剤師よりも給料が高くなります。
ただその分初任給は低く、長く務めないと給料は上がっていきません。
代表的な職種として保健所薬剤師と麻薬取締官があります。

・保健所薬剤師
地域住人への健康アドバイスや集団検診や献血推進活動などを行い、食中毒や伝染病対策も仕事です。
また病院や薬局などの開設許可や指導、調査なども行います。
保健所のある地域では、医薬品や食品、さらには動物の管理を行います。

研究所や病院などに配属され、公務員試験に受からないとなれません。
薬剤師よりも保健師としての知識が求められることが多く、薬剤師の資格は活かせないことも多いです。
調剤業務からは無縁の職種です。
転勤はほとんどなく、保健業務に長く関わることが出来、地域保健に貢献したいと言う人におすすめです。

保健師や健康管理士に研修や指導を行うようなこともあります。
どちらかというと保健や健康に関する業務に関わるような仕事です。
調薬がしたいな一般のら薬剤師になった方が良いです。

・麻薬取締官
麻薬などの薬物の取り締まりを行い、病院や製薬会社が適切な方法で麻薬を取り扱っているかを監視します。
また空港などで麻薬が国内に持ち込まれないか、荷物検査も行います。

麻薬中毒者を相手にすることもあり、なるには警察官と同じ訓練を受けます。
調査などで動き回ることが多く体力が要求され、転勤が多いです。
全国には250人ほどの麻薬取締官がおり、その半分が薬剤師の資格を持っています。
体力勝負の仕事であり、給料はそれほど良くなく、状況によって勤務時間が変化し、土日でも勤務することもあります。
とにかく麻薬取締官になるという強い意志がないとなれない仕事です。

麻薬売買の密売人などと接すれば状況を聞き出さなければならず、病院や製薬会社などに立ち入り検査、日頃から情報収集とその仕事内容は幅が広く大変です。

なるために

・保健所薬剤師

薬剤師免許を取得し、地方公務員試験に合格すると応募できます。
応募して採用されると保健所の他に、病院などに配属されることもあります。
収入面は初年度で300万円程度の年収と低く、勤務年数に応じて上がっていき、平均で年収600万円程度です。

・麻薬取締官
薬剤師免許を保有し、29歳以下であるというのが条件です。
麻薬取締部の採用試験を受けて合格し、採用されるとなれます。
薬学部を卒業して試験を受けるか、大学を卒業して試験を受けるかのどちらかであり、法学部以外の卒業生は採用されると、2年間の実務経験が必要となります。
ただし採用は不定期であり、保健所薬剤師と同じく狭き門です。