6年制への変更

薬剤師の教育現場として、大学の薬学部は4年制から6年制になりました。
また認定薬剤師制度をしっかりと行っていこうという意向が高まっており、薬剤師研究が重要視されています。
そして大学側も求められる薬剤師の変化に応じて、考え方も変えてきています。

大学では患者の待遇や調剤は学生の間に出来るようになって当たり前、実習室には心電図を設置し、病棟での薬剤師を育成しようとするところもあります。
薬学部の入学者は毎年全国で15,000人近くにもなっていることから過剰供給ぎみであり、薬剤師を目指すなら自らを高めていかなければ、現場に出てからの生き残りは難しくなってきます。
インターネットによる電子薬歴も当たり前となっており、電子化にも対応できないとなりません。

薬局も変化が起こっており、在宅への取り組みも積極化しています。
薬剤師による在宅患者フォローがなされ、在宅サービスへ積極的に参入しています。
薬局の調剤報酬は減少しているのに対し、ドラッグストアなどでの調剤コーナーはどんどん開設されており、提携も行われていきます。
現在ある病院が老人ホームなどに変わってきているので、薬局の運営方法もそれに対応し変化してきます。

コミュニケーション能力

薬剤師としては、薬局を取り巻く環境が変化しており、今まで通り調薬を行って患者に処方すれば良いというだけではなくなります。
在宅やかかりつけ薬剤師などの制度も出来ましたので、より患者さんと接する機会が増えます。

基本的な求められる能力としては、患者への知識と治療薬の知識、コミュニケーションや問題解決する技術、また薬剤師としてのやる気も重要です。
これらの能力を持ち高めていくことによって、現場では患者とのコミュニケーション能力がアップし、患者と円滑に接することが出来ます。
そしてこれらの能力が高まれば、患者に良い服薬指導も行えます。
薬歴はSOAPで書くことが出来、薬歴に基づいて服薬指導できることも条件です。

薬剤師の方から患者に接するようにする必要も出てきており、これまでは調薬してその薬を渡すだけで仕事は終わりました。
しかしこれからは、患者と話し薬歴を作り服薬支援を行っていかなければならず、自発的に動かないと報酬もついてきません。
業務中心から、患者中心になっていくのは間違いないです。

薬剤師は今後も高齢化社会によって需要は高まっていきますが、それと同時に薬剤師を目指す人も多く、過剰供給されている地域もあり、どれだけ自身の能力を高められるかが今後の鍵となります。
業務内容自体も患者中心となりますので、コミュニケーション能力がないと仕事は成り立たず、今までのイメージの薬剤師とは違ってきます。

コミュニケーション能力の対策として、ドラッグストアでアルバイトをしている学生もいます。
薬剤師がどのようにお客さんの相談に乗っているのか間近で見ることができますし、自分でも同じ客層の対応をすることになります。

同様に、同じ薬学部の学生とコミュニケーションを取りやすいように、学生向けのマンションに住む方法もあります。
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